2017.09.05ダイエット

ダイエットには尿の塩分に注意


暑い夏はどうしてもさっぱりする食事がいいですね。

暑い昼ともなると、そうめん、冷や麦、冷しうどん、冷し中華といった冷たい麺に心を奪われます。また暑い日に汗をかけば、水分補充に合わせて、汗で失われる食塩やミネラルを補う必要も出てきます。スポーツドリンクや健康飲料を飲む機会も増えますね。そもそも夏は食品の保存のために、防腐剤を使わないものでは食塩濃度も高くなります。

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暑い日のビールに合うのも塩ゆでした枝豆。

この食塩は、何より生命維持に重要ではありますが、過剰に摂取すると高血圧になりやすいことはよく知られています。以前の日本人は食塩を1日15グラム以上も摂取していましたが、年々食塩摂取量が減っていることは事実です。

食塩の過剰摂取で食欲が増す

しかし、食塩にはもう一つ大きな作用があることが分かってきました。実は最近の研究から食塩の過剰摂取は肥満につながることが分かってきました。宇宙飛行士を対象にした研究で食塩を多めに摂取するとカロリー摂取が増えること、また同じことをネズミで実験し、食塩を多く摂取すると食欲が増すことが明らかになっています。

食塩を多く摂取するとなぜ食欲が増すのか?

この詳細なメカニズムはまだ不明ですが、考えてみると塩分の多いスナックはつい食べ過ぎてしまいますね(そもそも、おいしいスナックはみな塩分が高い!)。また食塩と炭水化物を同時にたくさん取ると、糖質を代謝するために分泌されるインスリンが腎臓にも働いて、食塩が尿の中に出て行かないようにして、体にキープしますので、結果的に塩分を余計に摂取することになります。

ダイエットのもうひとつの鍵

ダイエットを考えるときには、カロリー計算をしたり、炭水化物を少なめにするロカボにチャレンジしたりする方も多いと思いますが、食欲との闘いにもなりますね。ですので、ダイエットのもうひとつの鍵は、実は塩分の摂取量と言えそうです。ダイエットを始める前から食塩摂取量を減らしていくのが一つの作戦です。

自分がどのくらい塩分を摂取しているかは、尿を検査することで分かります。しかし実は医療機関に行っても、しっかりとした知識のある腎臓専門医でないと教えてくれません。そこで、自宅からおしっこを送るだけで、自分の1日の塩分摂取量が分かる尿の食塩摂取量検査が通信販売でも利用できます。日本人の食塩摂取の標準量は男性8グラム、女性7グラムですが、塩辛いおしっこではダイエットはうまくいきません。

体重が気になる方はおしっこの塩分チェックをぜひ試してみるとよいでしょう。

筆者:堀江 重郎 / ほりえ・しげお

堀江 重郎 / ほりえ・しげお

順天堂大学大学院教授。泌尿器科医。1985年、東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得し、国立がんセンター中央病院などを経て、2012年より現職。男性更年期障害などを対象とするメンズヘルス外来にいち早く取り組み、男性をはつらつとさせる医学を研究する。ロボット支援手術ダ・ヴィンチのトップランナーとしても知られる。

記事提供:ヨミドクター(読売新聞)

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