咳や喉の痛みにも有効?レンコンの栄養素と効能


咳や喉の痛みにも有効?レンコンの栄養素と効能

【管理栄養士が解説】レンコンは、風邪でもよくある喉の痛みや咳に効果的と民間療法や漢方でも使われてきました。栄養学的に見ると、ビタミンCやポリフェノール豊富で、健康にも美容にも魅力的。変色したり粘りがある場合や、レンコンアレルギーや毒性の有無、栄養を保つ調理法・保存法などをご紹介します。

レンコンで咳やのどの痛みが改善する?民間療法や漢方での利用も

咳や喉が痛みの症状に使われてきたレンコン。栄養学的に見て、実際に効果は期待できるのでしょうか?

皆さんはレンコン畑を見たことがありますか?大人のひざ丈くらいまであるような深い沼地のような畑に大きな葉が開き、シーズンには真っ白、またはピンク色の大きな花が咲きます。大きな花はそれは見事で、レンコンの産地に暮らす人たちは毎年、こんなきれいな花を見ているのかと思うとうらやましい気持ちにもなります。

そんな泥の中で育つレンコンは古くから民間療法でも使われていたようですが、漢方の世界では「咳やのどの痛みなどに効果がある」「慢性的な下痢に効果がある」と考えられ、現在でも利用されています。実際、喉が痛いときや咳が止まらないときなどに「レンコン飴」が効くと薦められることもありますね。今回は実際のレンコンの栄養素とその効能から、レンコンの効果や魅力を解説します。

レンコンの栄養と効能……ビタミンCやポリフェノール豊富

レンコンが咳やのどの痛み、風邪などに効果があるとされる理由は、ビタミンCが豊富なためでしょう。レンコンは100gあたり48mgのビタミンCを含んでおり、100g食べると1日に必要なビタミンCの約半分を摂取することができます。ほかに豊富な栄養素として、カリウム440mg、リン74mg(それぞれ可食部100gあたり)が挙げられます。

レンコンの切り口を放置すると、茶色に変色しますが、これはレンコンが持つ「ポリフェノール」の色が変わるためと考えられています。ポリフェノールは「抗酸化作用」を持つといわれていますが、この「抗酸化作用」が活性酸素などの体内の有害な物質を無害な物質に変えるため、健康面・美容面に役立つと期待されているようです。

レンコンが黒く変色する原因・毒性やアレルギーリスクの有無

前項目でも触れましたが、レンコンはポリフェノールを持っているため変色しやすいです。そのため、腐っているわけではないのに黒く変色することがあります。一般的に変色した食材は傷んでいるのではないかと不安になる人がいるようですが、変色してもレンコンに毒性はありませんので、一般的に日常生活で食べる程度の量であればまず問題ありません。変色していても実にハリがあれば食べられます。

また糖たんぱく質のムチンを含んでいるので、ムチンの量によっては切った断面が粘りを持っていることもあります。ネバネバしているのは腐っているのではないかと思うかもしれませんが、こちらも問題はありません。

鮮度や食べられるかどうかを言葉で表現するのは難しいのですが、上記のような変色や粘りではなく、指で押して一定の固さがあるか(柔らかくなっていないか)、カビなどが生えていないか、嫌なニオイがしないかなどで、総合的に判断するのが良いと思います。

レンコンアレルギーはめったにみられませんが、レンコンも食品の一種なので、アレルギーが絶対にないとは言い切れません。また、アレルギーではないのに、レンコンを食べてじんましんなどが出るケースもあるようです。素人判断でレンコンアレルギーだと考えてやみくもに除去するのではなく、疑われる症状が出た場合は必ずアレルギーの専門医を受診してください。

アク抜きは不要?栄養素を逃さないレンコンの調理法・保存法

レンコンを水にさらすのは、あく抜きのためというよりは、茶色く変色するのを防ぐためです。酢水に漬けるのも同様に白く保つためです。調理直前に切れば、水にさらす必要はないと思います。調理までに時間がかかる場合、水(酢水)に漬けっぱなしにしてしまうと多少ではありますが栄養素が水に流れ出てしまうので、見た目の色と栄養素のどちらを重視するのかを考えて使い分けるとよいでしょう。

レンコンは泥の中で生育するため、光や空気に弱いと言われています。切って保存する場合の断面はラップをしましょう。節つきのままのほうが長持ちする、泥付きのままであればさらに長持ちすると言われるのはそのためです。

また、レンコンは冷凍保存も可能です。その場合は、皮をむいて使用しやすい大きさに切ってから、2~3分酢水にさらし、ラップでしっかり包んで冷凍用の保存袋に入れて保存してください。保存状態がよければ1カ月程度は保存ができます。

レンコンのおすすめの食べ方・簡単レシピ

レンコンはどのように食べても美味しいですが、レンコンのきんぴらの他、以下のような食べ方が定番として挙げられると思います。

レンコンのはさみ揚げ

間に挟まったひき肉とレンコンのシャキシャキ感のコラボが嬉しい一品。肉が増量された気分になるので、ダイエット中でも高い満足感で、エネルギーカットすることも期待できます。

レンコンサラダ

レンコンを食べやすい大きさに切り、茹でて、マヨネーズと和えるだけ。とても簡単にできます。

レンコンの酢漬け

食べやすい大きさに切り、茹でて、甘酢(三杯酢がオススメ)で漬け込みます。

筑前煮などの煮物の食材として

煮物で食べれば、茹でることで出てしまう水溶性ビタミンも、しっかりいただくことができます。

栄養豊富で縁起物でもあるレンコン……様々な料理に活用を!

レンコンは、栄養面ではもちろん、穴の開いた不思議な形から「見通しが良い」と考えられ、縁起物として食されてきた一面もあります。古くからさまざまなレシピがあり、調理法によって幅広く味わいが変わることも魅力の一つといえるでしょう。季節を問わず手ごろな値段で手に入る身近な食材ですので、いろいろな料理法を試し、レンコンの味わいを楽しむとよいのではないでしょうか。


引用:「All About [健康・医療]|医師などの専門家によるヘルスケア情報」より

※記事内容は執筆時点のものです。
免責事項(All Aboutサイトへ)


All About 管理栄養士 / 実践栄養 ガイド / 平井千里

メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士
小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。名古屋女子大学 助手、一宮女子短期大学 専任講師を経て大学院へ進学。「メタボリックシンドローム」について研究。前職では、病院にて栄養科責任者と栄養相談業務を行う。現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。

医師への24時間相談サービス 詳しくは「first call」へ

このコラムを読んだ方におすすめのアプリ

医師への24時間相談サービス

相談し放題になる、「dヘルスケア」有料利用についてはこちら

健康に関するちょっとした相談にも、医師が丁寧に回答。チャットで24時間気軽に医師に相談できます。