2018.01.04トレーニング

“ドラゴン直伝”自宅でできる簡単基礎トレーニング~足腰を鍛えるヒンズースクワット


こんにちは。プロレスラーのLEONAです。今回紹介する、家庭で気軽にできる基礎トレーニングは、プロレスラーの練習法の一つとしても有名なヒンズースクワットです。

僕の父親の藤波辰爾が日本プロレスに入門したのは、1970年(昭和45年)のことです。当時の練習法はかなりスパルタ式で、ヒンズースクワットを1日3000回はやっていたそうです。足元の床に、汗で水たまりができたと聞きます。それ以外の練習もあります。大変ハードなものでした。

その後、トレーニング方法の研究・改良が進み、科学的トレーニング法が導入されるようになると、「根性を鍛える」みたいな練習は見られなくなりました。ヒンズースクワットにおいても、その人に合った適度な回数をするようになりました。レスラーの多くが晩年、膝を悪くしているのは、ヒンズースクワットのやり過ぎが原因ではないかとの声があるのも影響しているかもしれません。

とはいえ、今でも正しいフォームで適切な回数を行えば、足腰を鍛えるのに有効なトレーニング方法の一つであることは間違いありません。それでは、僕が父親から教わったヒンズースクワットの基本について、説明させていただきます。

続きはdヘルスケアパックに入会後
お楽しみください

ポイントは、以下の4点です。

(1) 膝を曲げた時に膝を割らない

膝が割れた悪い例

(2) 膝を曲げた時に少しかかとを上げる

(3) 両腕をリズミカルに振り、膝を曲げた時には体の前に

(4) 視線を下げない

両足の位置は肩幅くらいが基本です。膝を曲げた時に窮屈な感じがするようなら、少し広めに置いてもよいですが、広げ過ぎないよう気をつけてください。

そこからゆっくり腰を下ろします。(1)の「割らない」というのは、「開かない」という意味です。膝が割れると、膝を痛める原因となります。そして、その際にかかとを少し上げるのは、アキレス腱(けん)を痛めないためです。

一般に、スクワットといえば、両手を頭の後ろにあて、背筋を伸ばしたまま腰を落とす運動を指します。その際は、かかとを床につけたままです。ヒンズースクワットはその改良版といっていいかもしれません。ヒンズースクワットで両腕を振り、かかとを上げるのは、僕の推察ですが、おそらく短い時間で数を多くこなすための工夫だと思います。

(3)で、膝を曲げた時に両腕を体の前になるようにするのは、バランスを保つためです。同じように、視線を下げると、どうしても肩が丸くなります。バランスを保ち、背筋を鍛えるためにも、正しく背筋を伸ばしてヒンズースクワットを行ってください。

すいすい回数を重ねて大失敗…適切な回数を超えないことが大事

初めてのスクワット練習でつい、やりがちな失敗は、適切な回数を超えてしてしまうことです。経験者の方はよくご存じだと思いますが、その日はなんともなくても、次の日に膝や腿(もも)にダメージが出てきます。一方で、やってみると意外とすいすいと回数を重ねることができます。

僕は、それで大失敗しました。プロレスラーになるための本格的なトレーニングを始める前の段階で、自分なりに基礎体力作りをしていた時期があります。その最初にスクワット練習をした際に、あっという間に100回できたのです。「あれ? これ、軽いじゃん。これを10セットやれば1000回だな」と思って、実際にやってみたのです。

次の日、大変でした。膝にきてしまったのです。当時、僕は都内の大学に通っていたのですが、歩くだけで精いっぱいで、校舎の階段を上ることができません。友だちの肩につかまって、必死で階段を上りました。苦い失敗談です。ですから、皆さんも決して無理をなさらないでください。10回を1セットとして、慣れるに従い、徐々にセット数を増やしていってください。

デビュー2戦目が自分の成人式、なすすべなくKO

さて、1月8日は成人の日です。ここで、成人の日にまつわる僕の思い出を一つ、披露させてください。それは、4年前の2014年(平成26年)1月13日のことでした。前年の11月にプロレス・デビューを果たし、それに続く2試合目がちょうどその日でした。

なんと、プロ2戦目というのに、僕は父・藤波辰爾とタッグを組んで、長州力さんと坂口征二さんの息子、“荒鷲2世”坂口征夫さんと対戦したのです。もう結果は目に見えていますよね。

 試合開始前、父が長州さんと坂口さんと握手するので、僕も長州さんに歩み寄り、手を差し伸べたところ、いきなり張り倒されてしまい、パニックになってしまいました。一方的に攻めまくられ、長州さんのリキラリアットで最後にKOされてしまいました。

勝敗はともかく、長州さん、坂口さんを相手に、何らかの存在感を示そうと思って挑んだリングでしたが、まったくなす術(すべ)もありませんでした。悔しさが募りました。

デビュー戦が一部の方から高く評価されるなど、それまで僕は順風満帆の歩みでした。2試合目にして初めて挫折を味わい、壁に突き当たりました。その挫折、壁を乗り越えよう、もっと強くなりたいと、新たな闘志が生まれた試合でした。成人式には行けずじまいでしたが、その試合が僕の成人式だと思っています。一生忘れられない成人式です。

では、またお会いしましょう。

筆者:LEONA / れおな

LEONA / れおな

本名・藤波怜於南。1993年生まれ、東京都出身。立教大学法学部法学科卒。小さい頃から、父・藤波辰爾のプロレスの試合を見て育つ。2012年4月、父の試合後にプロレス界入りを直訴し、イギリスにあるプロレスラー養成ジム「蛇の穴」への武者修行の旅に出る。13年5月のエキシビションマッチを経て、同年11月19日の後楽園ホール、対船木誠勝戦でデビュー。以後、所属のドラディションを始め、各団体のリングで好ファイトを繰り広げている。身長173センチ、体重90キロ。

記事提供:ヨミドクター(読売新聞)

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